使用パーティ
構築経緯
私はよくメガシンカから構築を組み始めており、メガシンカの中で環境に強いという点で魅力を感じるポケモンが1,2匹いたので、それらを回してみたところ微妙だと感じた。そこで今回は一般ポケモンから探すことに。
グロス軸やゲンガー軸が多いだろうと予想していたのでそれらの取り巻きを見ていると、ウルガモスの通りが比較的よいと感じ、メタグロスとゲンガーをメタったウルガモスエースの構築を組むことにした。
積み技を使う上で大事になるのはやはりサポートポケモン。いかく、ねこだまし、ワイドガードとウルガモスをサポートするにあたり重要なものが揃っていながらウルガモスが苦手とするバンギラスやガオガエンに有利を取れるということでカポエラーを選択。5世代から伝わるカポウルガと呼ばれる並びだ。
次にみずタイプに対してウルガモスを場に居座らせ続けながら有利に動かすことができ、ほのおタイプに強く、かつ環境にも合っているトリトドンを採用。しかし、トリトドンではメガリザードンYに負けてしまうので、メガリザードンYを縛りながら今の並びと相性がいいポケモンを考えていたところ、プテラを見つけた。 ほのおタイプやひこうタイプに対しての打点を持ち、フリーフォールやワイドガードによるサポートができるということで、ウルガモスと相性がとてもよく、メガシンカの枠もまだだったので適任だと考えた。
ここまででメガボーマンダが重く、みずタイプへの打点も乏しい。さらに、フィールドを取れるカプ系が欲しかったのでカプ・コケコを5匹目に。 最後の1匹としてエスパーやフェアリーに強く、ウルガモスが得意でないボーマンダやガオガエン、ランドロスのいかくを餌にでき、相手の選出を誘導できるキリキザンを選択して完成した。 持ち物等の変遷については個別解説で触れよう。
個別解説
ウルガモス@ウイのみ
性格:おくびょう
努力値:H196 B92 C68 D92 S60
実数値:185-x-97-164-137-140
技構成:かえんほうしゃ/ギガドレイン/ちょうのまい/まもる
特性:ほのおのからだ
B:A182カプ・ブルルのダブルいわなだれ最高乱数以外耐え
A183メガメタグロスのじだんだ2回で木の実確定発動
A197メガメタグロスのじだんだ確定2耐え
C:175-145メガメタグロスをC+1かえんほうしゃで最低乱数以外1発
177-159までのカプ・レヒレをC+1ギガドレインで1/2回復実発動させることなく確2
145-115カプ・ブルルをかえんほうしゃで確1
D:C147カプ・コケコのエレキフィールド10まんボルトZ最高乱数以外耐え
D+1でC161カプ・レヒレのだくりゅうZ最高乱数以外耐え
D+1でC179ウツロイドのパワージェム最高乱数以外耐え
S:最速75族抜き
最初はシングル勢の友人の耐久ウルガモスを参考にしてエレキシード持ちではねやすめ(ギガドレインの枠)を入れて使っていたが、ガオガエンに不利を取らない反面、カプ・レヒレやトリトドンに何度も負けたので、耐久ベースであるのはそのままに、今の型にした。
1積みでも火力は控えめなので、てだすけで補ったり2積み3積みを狙ったりすることもある。 少しBからSに割いて準速ランドロス抜き程度までしてもよかったかもしれない。 HPは4nでも2nでもないので木の実の効率は悪いが、耐久と火力とSを確保するためにこうなった。
カポエラー@マゴのみ
性格:ようき
努力値:H228 A76 B4 D12 S188
実数値:154-125-116-x-132-125
技構成:インファイト/ワイドガード/てだすけ/ねこだまし
特性:いかく
H:2n
A:202-115までのガオガエン(A197メガメタグロスのアームハンマー耐え)をA-1インファイトで確2
B:A216ランドロスのA-1じしんZ確定耐え
A194キリキザンのA+1(orカポエラーB-1)アイアンヘッドで高乱数でマゴのみ発動(87.5%)
D:C161カプ・レヒレのムーンフォース最高乱数以外耐え
S:最速61族抜き、準速71族抜き抜き
同じいかく+ねこだましができるかくとうタイプのズルズキンよりも優れている点として、補助技が豊富な点(てだすけ、ワイドガード、フェイント等)、かくとう技の威力を安定して出せる点、Sがバンギラスやガオガエンより上な点、フェアリーが4倍弱点でないという点がある。
フェイントではなく、てだすけを採用しているのは積み技やフィールド依存のパーティパワーを補うため。フェイントでまもるを崩したところで火力が足りなければ意味が薄れてしまう。
性格:ようき
努力値:H76 A180 B4 D4 S244
実数値:メガ前165-148-86-x-96-199
メガ後165-178-106-x-116-221
技構成:フリーフォール/いわなだれ/ワイドガード/まもる
特性:プレッシャー→かたいツメ
A:202-115ガオガエンをA±0ダブルいわなだれで確2
202-114ガオガエンをA-1ダブルいわなだれで超高乱3(99.7%) (200-115ガオガエンは98.4%)
B+1の151-145ジャラランガをフリーフォールで超高乱2(98.4%)
BD±0の161-146-127ジャラランガをフリーフォール+ウルガモスのC+1かえんほうしゃで高乱1(92.18%)
185-148メガリザードンY(A216ランドロスのダブル雪崩耐え)をダブルいわなだれで確1
221-134モロバレルをフリーフォールで確2
155-101メガバシャーモをフリフォールで確1
B:A194メガガルーラのすてみタックル+ふいうち確定耐え
A216メガボーマンダのおんがえし超高乱数2耐え(96.1%)
D:C179ウツロイドのパワージェム最高乱数以外耐え
C160サンダーの10まんボルト最高乱数以外耐え(C165は75%耐え)
S:準速スカーフ95族抜き
メガシンカ前カプ・コケコの最速判定可能
他のメガシンカポケモンと比べ性能は劣っているが、一般ポケモンとして見れば十分に強いポケモン。
ランドロスやカプ・テテフを中心としたスカーフ判定のためにプレッシャーで採用。きんちょうかんの特性優先度が他と同じならば良かったのだが。
フリーフォールは、このゆびとまれを無視でき、S+1のジャラランガの上から使えるということでジャラゲンガエンブルル+ピッピに対して有利に動ける。また、S+1のウルガモスよりも速いため、フリーフォールでウルガモスより速いポケモンを持ち上げ、ちょうのまいを積む→フリーフォールで落とすと同時にCDS+1のウルガモスで攻撃、という行動ができる。
おいかぜを採用していない理由だが、相手のおいかぜ下での中速ポケモン程度(S実数値110まで)ならばメガプテラで上を取れる点や、ウルガモスでちょうのまいを積んでいけば関係ない点、カポエラーと2枚のワイドガードが読まれにくいという点からおいかぜではなくワイドガードを採用している。(当然おいかぜが欲しい場面もある。)最悪S221からのいわなだれで怯みを狙って勝つことができる。
性格:いじっぱり
努力値:H4 A252 S252
実数値:141-194-120-x-90-122
技構成:ダメおし/ふいうち/アイアンヘッド/まもる
特性:まけんき
備考:カポのA-1インファ+キザンの+1ダメおしで
200-115ガエン乱1(64.45%)/202-114ガエン乱1(57.81%)/ 201-114ガエン乱1(62.89%)
いかく環境に刺さりやすい先発誘導ポケモン。
このパーティではトリトドン以外すべてキリキザンより速いということでダメおしが使いやすい。
プテラのいわなだれと一緒にアイアンヘッドを使えば1匹は怯む。
カプ・コケコ@デンキZ
性格:おくびょう
努力値:H76 B28 C204 D12 S188
実数値:155-x-109-141-97-191
技構成:10まんボルト/マジカルシャイン/めいそう/まもる
特性:エレキメイカー
B:A197メガメタグロスのじだんだ高乱数耐え(87.5%)
C:159-132メガメタグロスをエレキフィールド10まんボルトZで確1
175-120砂下バンギラスをC+1エレキフィールド10まんボルトZで最低乱数以外一発
D:C211メガリザードンYの晴れダブルねっぷう確定耐え
D+1でC179ウツロイドのヘドロばくだん確定耐え
S:最速120族抜き抜き
軽くCSを削り耐久に振ったカプ・コケコ。PJCS予選はたった7戦ということで、元々環境にそれほどいないと踏んでいた最速メガゲンガーと当たることはないだろうと考え、S調整を施した。
めいそうが強く、ねこだましとZで展開されるのを嫌ったまもるに対して刺さる。また、カプ・コケコのZワザはD調整の一つの指標でもあるので、めいそうはその耐え調整を崩すのに役立った。
最初は、ひかえめCSでかみなりを採用し、耐え調整を崩すと同時にフリーフォール中にかみなりを当てようと思っていたが、あまりにも外したため今の型にしている。
トリトドン@パワーバンド
性格:れいせい
努力値:H228 B156 C84 D36 4あまり
実数値:215-x-108-135-107-39(19)
技構成:だいちのちから/れいとうビーム/クリアスモッグ/まもる
特性:よびみず
H:8n-1 , H=B+D
B:A197ランドロスのじしんZ高乱数耐え(87.5%)
A197メガボーマンダの+1おんがえし高乱数耐え(81.2%)
C:171-110メガボーマンダをれいとうビームで最低乱数以外一発
145-95カプ・コケコをだいちのちからで確1
D:C161ペリッパーのぼうふう高乱数2耐え(92.6%)
S:最遅
環境に一定数いるであろうトリルカビゴンや雨に対してのメタ。
最初は1/2回復実を持たせて使っていたが、練習する中でトリル下ではらだいこを決めたカビゴンが止めることができないことが発覚し、さすがにまずいだろうということでトリル下でカビゴンの上からクリアスモッグが打てるようにS半減アイテムとしてパワーバンドを持たせた。(ひこうタイプ、あるいは特性ふゆうのポケモンからのトリックやどろぼう後にだいちのちからが打てるくろいてっきゅうの方がパワー系アイテムより良いと終わってから気づいた。)
予選や本戦でカビゴンに一度も当たらなかったので持ち物が活躍することはなかったが、フライトバトルで当たったコータスを制圧した。ツンデツンデはトリル下で抜けないので気をつけたい。
選出
◎基本選出
サポートしながらちょうのまいやめいそうを積むか、ねこだましやてだすけ、いわなだれを使いながらZワザやダメおしで負担をかけるのが基本。
カプ・コケコで無理矢理1匹持って行きながら積む場合や、高火力で一気に攻めたい場合には右の選出をする。
ワイドガードやフリーフォール、てだすけ、交代などの選択を慎重に行っていけば有利に盤面を進められる。特にバンギラス入りには慎重にカポエラーを動かしていきたい。
グロス軸に対しては、フシギバナとの2メガ構築である場合を除いてプテラは基本的に選出しない。逆に言うと、それ以外のメガシンカ軸には割と出していける。
ゲンガー軸には先発プテラ。
トリル+カビゴンにはトリトドンを後発に入れておけばなんとかなる。
◎対雨
戦績
スイスドロー予選ラウンド 〇×○○○○× 5-2 20位
決勝トーナメント 1回戦 ×× ベスト32
おわりに
環境を考えて作ったが、カポウルガとプテラキザンという5世代全国ダブルやカロスダブルを彷彿させる懐かしい並びになった。しかし、環境意識と言いながら、私のPJCS8戦の中ではメガシンカ被りしている人がいないという予想と全然違った環境だった。
特に、ボーマンダが優勝と準優勝を飾ったということで、この構築には向かい風な環境の変化になるだろう。